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鼓の打ち方

●鼓の打ち方

 安来節は、三味と鼓の伴奏をもって正調とされている。鼓は大小二つの鼓を一人で打ち鳴らすのであるが、これは歌舞伎等と異なり、安来節独特のものである。

この安来節の鼓も明治時代には小鼓だけで、膝の上におき裏表を器用に打ち鳴らし、曲打ちと称し面白いものであった。
そして後に大鼓を両膝にはさんで二丁打ちをするようになった。このスタイルは安来節巡業時代(大正初期)まで続き、さらに当時の若手ホープ、二岡清三郎、安達順吉などが苦心の結果、大鼓を左手の肱と左足の膝で支える、今のスタイルを考案したもので以来これを正式な姿勢としてきた。

鼓の打ち方については、説明がなかなか困難であるが、生前高山雅市氏が次のような稿を寄せられたことがあるので参考に紹介しておく。

鼓の音は大きく分けてタツプポの四つの音に分けられる。タは大鼓の強音で、ツは弱音、プは小鼓の弱音で、ポは強音である。

唄のときには、邪魔にならないよう、ツプで間合をとり、唄の一節、二節、三節の切目にはタとポで歌全体をしめていく。この際ポを打った場合は必ず、ンの音、すなわちポンと余韻を残す打ち方を必要とする。

安来節の鼓の二丁打ちに対して邪道といわれるむきもあるが他面素朴な郷土芸能に寄せる拍手も多い。誰はばかることなく態度よく堂々と打つべきで、たとえ唄、三味がなくても、鼓を打つ瞬間はすべてを忘れて、精神の統一をはかることが出来る。鼓の名手としては、今は故人の安達順吉、高山雅市、二岡清三郎、岩碕長重、疋田浅次郎、砂川清が後進の指導に活躍していた。